散歩道<6044>
経済気象台(858)・同一の「質」は測れるか
「働き方改革は大賛成だが、議論に欠けているのは、「生活残業」が好きな人と、帰りたい場所(家庭)の無い人との存在である。そのような人は結構多い。
もう1つは、条件は全く同じなのに勤務時間内で仕事を終える人と、終えない人とがいることである。仕事の「品質」(できばえ)は、得て手早く仕事をかたっずける人の方がよいものだ。
それゆえ、「仕事は忙しい人に頼め」が原則となる。彼らは有能なので、様々な仕事を抱えている。それゆえ頼まれたことにすぐに取り組む。急ぎの仕事がいくつもあるので、後回しにするような余裕はない。後に仕事が控えれいる。
しかし、手の空いている人間は、ぐずぐずしていて仕事に取り掛かれない。彼らは時間に余裕があるので、いつも「あとで」か「明日に」なる。
千社を超える職場でヒアリングをしてきた筆者には、現実の職場がどれ程忙しいかはよくわかる。だが、例えば製造業の場合、同じ業種・産業でも、品質やリードタイム、良品率、コスト等に大きく差がある。それは計測することが可能だ。当然、日々の働き方も違ってくる。
大切なのは、職場の習慣である。有給休暇をきちっととれる「空気」とか、残業が本当に必要なものであるのかどうかのチェックは欠かせない。
「同一労働同一賃金」というのが、「同一」の「質」は、「時間」では計測出来ないことが多いと、皆肌で感じている。
「改革」は、それぞれ事情の異なる職場に任せるのが基本である。電通やヤマト運輸うでもそうだが、職場を変えるのは自分達自身である。 '17.10.6.朝日新聞