散歩道<6004>            653から移動

                       脱9・11への転換  寺島実郎氏(4)       (1)~(4)へ続く

 戦後半世紀以上、明治以降の近代史の省察に立って「軽武装経済国家」として非核平和主義に徹し、アジアの経済開発と安定に協力してきた日本の路線を矜持(きょうじ)を持って再確認しなければならない。間違っても「米国だけ連携して中国の脅威・アジアの台頭に向き合う」などという安直な誘惑に吸い込まれてはならない。たとえ中国や韓国が偏狭なナショナリズムに傾斜し、神経を逆撫(さかな)でするような状況になっても、我々はアジアのまとめ役として春風のような存在感を高めていかねばならない。技術を尊び、モノを作る産業力を蓄積してアジアの敬意をひきつけること、北東アジアに蓄積された2兆ドルもの外貨準備を有効活用し、アジアの資金をアジアに還流させて共同利益になるプロジェクトを推進することなど、日本がすべきことは多い。変わりつつある世界潮流の半歩前に爽(さわ)やかに進み出るべきである。 2005年10月8日   
'05.10.6.朝日新聞日本総合研究所理事長

散歩道<64>21世紀に突きつけられた課題、<150>バックアップシステム、<152>1年目の同時多発テロ、<202>米国の問題・世界への無関心、<364>9・11事件3年目(1)、<365>(2),<370>寺島実郎氏時代を読む(1)、<371>(2)、<562>ロンドン・エジプト同時多発テロ(1)<571>(2<855>心の風景