散歩道<5957>
経済気象台(847)・時間をためて楽しむ
夏休みの真っ最中、今どきの子供たちはどんな時間を過ごしているのだろうか。
子供の頃、私は夏休みが待ち遠しくて仕方がなかった。学校へ行かなくて良い40日間は夢のような時間だった。様々な体験を通じて学校の授業で得られない多くのことを学んだ。もし大人になったら私たちが、あの頃と同じような時間を持つことが出来たら・・・・・。
そう考えて作った長期休暇制度をご紹介したい。月に1度の勉強会と長期休暇制度を一体化したもので、時間を貯蓄して1ヶ月間の休みを取る。休日の土曜午後に勉強会を開いて様々な分野の専門家に来ていただき、そのお話を伺って知的刺激を受ける。勉強会がある日の午前中は仕事をして時間をためていく。3年間出席すると、他の休みもプラスして1ヶ月の自由時間を得られる。という仕組みだ。お金は借りることは出来るが時間は借りることが出来ない。だから貯めて使う。シンプルな構造だ。
制度発足から30年がたち、思い思いの1ヶ月を過ごす従業員が増えている。海外での語学研修や関心領域の勉強に充てる人、子供と過ごしたり親孝行したりする時間に充てる人、シンポジューム開催や短期ギャラリーオーナー体験という変わり種もあった。
私は子供たちが幼さなかった頃に家族で世界各地を回って、行く先々で知古との再会を楽しんだ。
それぞれの至福時間は未来を変える時間となると信じている。生産性向上へ働き方改革が求められているが、国家主導で右へ倣えでは本当の活力は生まれてこない。企業の創意工夫で、もっともっと面白い働き方をデザインしていきたいものだ。 '17.8.11, 朝日新聞
備考:時間の使い方考えなくてはいけないのは、むしろ時間が余っている高齢者へのアドバイスだと思う。生き生きしている中高年者に、接する機会が少なくなっているのもそう思う原因かもしれない。
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