散歩道<5942>
日曜日に想う・大統領と知事、そして議会(3)
「行政府に調子のいい政治家が登場すると、議会に追随する人は必ず出て来る。行政府を握ったものが議会で多数派の形成に向かうのをやめさせるわけにはいかない」と中教授はいう。
ただ、議員と議会が真価を問われる場面は来る。マニフェスト等で想定されていなかった重大事が起きたときなどだ。「例えば4年前、英政府のシリア軍事介入を下院が否決した。与党の保守党が多数派だったのもかかわらず、です」
政府に同調するばかりでなく、そのときの民意をくみ取って、必要なら自立的な判断を下す。それが求められる。
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多くの国で、議会や政党の力が弱まり、政府の付属物のようになっている。国民の声に耳を傾けるよりも政府の方針を支える機関に成り果てて、「代表されていない」という感覚を蔓延(まんえん)させた。
近年、各地で続く劇的な政治現象はそんな議会や政党への異議申し立てともいえる。だとすると、フランスや東京都で起きているのは、行政による議会支配の流れを止める動きに成るだろうか。むしろ、行政と議会の一体化を一層つよめようとする動きにも見える。
新しい政治勢力がどんな形であれ「代表されていない」という感覚を解消できるかどうか。難しい課題だと思う。'17.8.6.朝日新聞・大野博人氏
<検>政治、
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