散歩道<5940>

                           日曜日に想う・大統領と知事、そして議会(1)

 選挙でトップの座を勝ち取った政治家が、共感する仲間と「新党」をつくり議会選でも多数派を確保する・・・そっくりの現象が続いた。6月のフランス国民議会選挙と7月の東京都議会選挙だ。
 エマニュエル・マクロン仏大統領も小池百合子都知事も伝統的な大政党から飛び出し、規制政党にいた議員さえも自陣営に合流させた。
 その一人である石毛茂都議は、民進党に所属し都連の選対委員長だったけれど、選挙前に離党。無所属ながら都民ファーストの推薦を受けて選挙にのぞみ、当選後に正式に移った。
 「裏切り者」「けしからん」などと批判も受けた。けれども、従来の支持者の間でも「いいんじゃないか」と肯定的な反応の方がずと多かったともいう。
 「当選しないと仕事ができません。議席の少ない会派では自前で出来ることも限られる。都民の期待に応える為に決意しました。民進党にいたままでは選挙は苦しかったと思う。
 若い頃に仏ストラスブール大学などで学び仏語を話し、フランスの事情にも通じている。
 「国と自治体という違いはあるけれど、票を左右の大政党に入れても救われなかった人達の支持を得た点で似ている」と感じる。「政治エリートらへの不満、不信を抱く人達の票の受け皿になったのでしょう。世界の民主主義国で見られる現象で、米国のトランプ旋風とも通じるところがあるのでは」と話す。
'17.8.6.朝日新聞・大野博人氏

<検>政治、