散歩道<5939>
経済気象台(843)・現場が支える日本経済
音楽のCDが登場したのは、1980年ごろである。当時レコド針のメーカーは自分が淘汰されるとは思っていなかった。そのころから、自動車電話が普及し始めた。
弁当箱のような大きな携帯電話を腰にブラ下げる人がめだち始めたのは、90年前後だった。だが、ケータイにカメラが組み込まれるとは当時は誰が予想しただろう。
その後、特に95年以降の社会の「デジタル化」によって、多くの企業が崩壊し、或いは事業を転換した。評価すべきは技術革新である。日本のカメラ屋フイルムのメーカーはその技術を活かし、事務機や光学器機、医療機器、薬品、はては化粧品まで開発し、見事に再生している。
それを支えたのは日本の「現場」である。勿論語りつくせない苦しみがあったであろう。一方、失敗した会社に共通するのは「経営」「経営者」だ。
「アメリカでは・・・」と経営の表層をまねることに熱心だった。
2000年前後から流行したのは、「成果主義による報酬体系」「選択と集中」などである。自から「コア(中核)」というべきものを捨てた。最近でいえば、「IOTでダントツ経営」などと、自らづっと取り組んでいる技術を流行語に置き換える愚である。経営者が、財界やマスコミへの売り込みに積極的になる会社は「要注意」だ。
経済うジャナリズムも同様である。北カリフオルニアのIT企業の派手な打ち上げ花火うを追うのには熱心だが、地味な技術革新の日常を生きる向上やサービスが私たちの暮らしを支えていることをもっと思い出してもよい。地道な「モノ」や「サービス」が、生活と経済の基本なのである。 <検>経済気象台 <検>企業、
備考:電気器機の進歩は目を見張るものがある。近い位置に立ち今と今後を見ながら進んで行きたい。
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