散歩道<5936>

                                    日曜に想う・未来世代に仕掛ける戦争(3)


 富良野自然塾に戻れば、その森には地球の46億年を460㍍に置き換えた「地球の道」がある。1億年が10㍍。歩いていくと終点間際の数㌢で現在の人類が現れ爆発的に反映しているのがわかる。終点先には「地球は子孫から借りているもの」と刻んだ石板が据えてある。
その石板の文字に。ドイツの故ミヒャアえる・エンデがふと重なった。「モモ」で知られる世界的な児童文学者は「私たちは、わが子や孫に向かい、来たる世代に対して、容赦ない戦争を引き起こしてしまつた」と書いていた。

 容赦ない戦争とは地球環境の破壊のことだ。エンデはこれを第3次世界大戦だという。「だが、子孫は応戦出来ないから、わたしたちはこのままさらにすすめてゆく」。そのあげく私たちは、自分にこう言い聞かせて両親をなだめるのだと彼は言っている。「私たちが行ったひどいことを償うために、子孫は何か思いつくに違いない、と」田村都志夫約「エンデのメモ箱」から)
  地球温暖化に核廃棄物、さらには資源の消尽。先祖の寓居や暴挙にまだ生きれぬ未来世代は一言の意義も打ち返せない。北の森で考えた。1世紀先を創造して「飽(ほう)」を減らし「贅」(ぜい)を削りたいと。
    ’'17.8.20. 朝日新聞・編集委員・福島申二氏    

  <検>政治
<検>外国、
備考<309>理科離れ・数学・円周率・対数表、<5674>桁違いの大きな数字、小さな数字、<5677>大きな数字について知っておこう