散歩道<5904>
 
                       経済気象台(830)・新技術の融合

 世界の自動車市場は2016年に9千万台の過去最高を更新し、20年ごろには1億台に拡大すると見込まれる。
 だが、地球温暖化が原因と見られる自然災害は深刻化。自動車産業は,二酸化炭素などの温室効果ガスの排出抑制や、燃費の提言を強くもとめられている。
 電気自動車や燃料電池車など新世代の環境技術を市場の拡大以上の速さで世界に広げる必要がある。
市場の拡大は、大都市の大気汚染や渋滞も深刻にし、交通事故を増やしている。ドライバーが高齢化した先進国では、ペダルの踏み間違いや車線の勘違いを原因にした事故も頻発している。
 世界の自動車産業が今後も成長を続けるには、こうした環境や安全の問題に対する適切な対応が、今迄以上に問われる。
 期待されるのが、児童運転技術と各分野の新技術の融合である。
 自動運転に欠かせない認識と人工知能の技術は、ITが生んだ。自動車産業が積み上げてきた先進安全運転支援技術との融合によって自動運転が現実のものとなり、自動駐車や
自動高速走行、渋滞時の自動運行を可能にしつつある。安全で環境に優しい運転制御の技術も実現しつつある。
 運転手がいらない究極の自動運転車や、走る時に二酸化炭素を出さない電気自動車や水素燃料電池車も、通信技術との融合で保有シェアやライドシェアが可能になることで普及が加速する可能性がある。
車両やシステム、サービスの費用が膨らんでも、それを社会や共同体で分担すれば利用しやすいからだ。
 新技術融合は、環境や安全といった課題の解決を早めるとともに、自動車の性格を代えてしまう可能性もある。
'17.3.3 .朝日新聞

関連記事:散歩道<検>経済気象台<検>科学、<検>社説