散歩道<5897>
経済気象台(824) 新・三国志
世界にそれなりに関与する政策を取ってきたオバマ大統領は来年1月に退陣.。世の関心はトランプ次期大統領一色だが、彼の基本スタンスはオバマ氏とは全く異なり、「アメリカ・ファースト」という事である。
これまでの報道によるとトランプ氏はロシアのプーチン大統領とはウマが合うらしい。中国の習近平国家主席はビジネスの相手という位置づけのようだ。プーチン氏と習近平氏は利害関係が一致する案件が多い。ここで思い出されるのは中国・魏・呉・蜀の三国時代である。幼少の頃読んだ吉川英冶の「三国志」には、幾多の個性的な英雄が登場して胸がわくわくした。とりわけ稀代の知将である諸葛孔明には憧れ、曹操には一種畏怖の念を抱いたものである。
そこで今後の国際関係を、新しい三国志の時代に入ったと位置づけるのはどうだろう。米中ロの指導者にとって、他の2者への対応が外交の主要課題となるような様相ではなかろうか。
指摘しておきたいのは、先日のトランプ氏は鐶太平洋経済連携協定(TPP)離脱を表明したが、これはTPPを苦々しく見ていた中國を利することに成る。「アメリカ・ファースト」は、柔軟な戦略的思考を妨げる事もある。そしてこれがこの三国関係の先行の予測を難しくする。
戦後71年、幸い戦争にも巻き込まれず経済を発展させてきた我が国は、言い換えればほとんどの国が経験した「ひどい目」に遭っていないわけで、その分、外交力が劣っている。複雑化する国際情勢の中で、仮設を立て、情報を収集し、その結果行動してもまれることは、外交力を鍛える為には必須のことであろう。 '17.12.2.朝日新聞
<検>経済気象台、<検>政治、<検>外国、
備考:今をさかのぼること2250年前の3人の知将に、今の米国、ロシア、中国の首脳を置き換えて見るのも楽しい気もするが、戦略面では今の置かれた情勢は数百倍難しいのではないか。
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