散歩道<5895>

                                  経済気象台(821)・政治家と金

 「政治とカネ」は古くて新しい問題である。舛添要一氏は政治資金の不適切な使用問題などの責任追及を受けて、都知事を辞任した。本人の要請により調査を担った弁護士2人は、「違法ではない」との苦しい弁明で舛添氏の擁護を図った。都民のいら立ちは国の支出の適否ではなく、公金をほぼ日常的に私的に流用していたという点だ。結果として、行政府の頂点に立つものとして不適格であるとの烙印を押された。米ニューヨークタイム誌も、舛添要一氏の一連の行動を「SEKOI(せこい)」という表現を引用して報じていた。
 一方、富山市議会で政務活動費の不正取得により議員12人が辞職。今般、補欠選挙が行われて。架空支出や領収書の偽造・改ざんなど、明確な犯罪行為が慣行になっていた。 地方議員の生活費はどの議会でも似たような不正が行われているといわれる。それは生活費が一定金額の前払いになっていて、使い切らなければ損という発想になっているからだ。ところでさらに驚くのは、国会議員の間では政治資金パーティで金額や宛名のない白紙領収書を受け取ることが慣例化していること。白紙領収書に自身で金額や宛名を記入することがまかり通っている。社会常識との隔たりにあ然とせざるを得ない。
 しかし、政治資金規正法を所管する高市早苗総務省相は、自身も同様の処理をしていたこともあり、法律上の問題は生じないとの見解をしめしている。これとて国民の間隔とは大きなずれがある。
 高度な倫理観と高い見識が求められる政治家にたいして、せこい、ずるい、うそつきなどのレッテルが張られてしまう不幸に、当事者は危機意識を持たなくてはならない。
'16.11.9.
朝日新聞        <検>経済気象台、<検>政治、<検>世相、

備考:この意見意大賛成です。


                        
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