散歩道<5894>

                                経済気象台(821)・中古車の有効活用


 成熟した自動車社会では、新車が売れると下取り車が生まれ、中古車市場に回る。この市況が好調だと、下取り価格が上がり、消費者が新車の購入に充てられるお金は増える。中古車の価格は、走行距離や年式で大まかにきまるが、人気や希少価値などによっても上下する。
 日本ではミニバンやスポーツ車、CUV(乗用車タイプのスポーツ用多目的車)のほか、燃費の良いハイブリット車やデイゼル車の中古も価格がいい。なかでも人気のブランドやモデルは高めだ。
 ただ、日本では、中古車が値下がりするベースが海外より早い。新車が次々に投入されることもあって、下取りにどんどんまわり、まだ乗れる中古車が廃車に成る例もある。
 これに対し、欧州や北米などでは、所得の水準に応じてたようで分厚い中古車ユーザーがいるため、中古車の価格が値下がりしていく速度は日本よりずっと緩やかだ。
 また、経済発展の初期段階にあるアフリカや中南米の多くの国では、自国の自動車産業を育てることよりも国内の車需要を満たすことを優先し、安上がりな海外製の』中古車を輸入して活用する場合が多い。
 一方、自動車産業の育成を優先する中国、インド、タイ、などの中心国は、中古車の輸入を禁止したり制限したりしている。安くて品質の良い中古車が無制限に入ると、国産自動車の競争力を確保出来ないからだ。
 燃費のいい新車の販売を通じて、自動車からの二酸化炭素の排出を抑えることは重要だ。しかし、すでにある中古車を地球規模で有効活用し、できるだけ廃車せず使いきることも環境負荷を減らす道。中古車の最適配分は、重要なエコ活動の一つだ。'16.9.17.朝日新聞

備考:筆者のいわれる通り、国によって中古車への対応はまちまちだが、どの部分からそれを考えるかは必要なことだと思います。


                          
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