散歩道<5878>
日曜日に想う・日本が温存する「切り札」(1)
日本の人口は、昨年1年約30万人減った。生まれた子供の数も100万人を切った。総務省が先日発表した人口調査の結果だ。
社会は急速に縮み、老いている。だが、その深刻さを、私たちはどれぐらい強く自覚しているだろうか。
暴力団の4割超が50歳以上・・・。少し前、そんな話を小紙東京本社版の夕刊で見た。「暴力団排除条例が施行された影響で、組員に成ろうとする若者がめっきり減った」ことなどが理由という。
成程こうやって暴力団は衰弱していくのか、などとおもいつつ、ふと考えた人も少なくなかつたのではないか。自分たちはどうなんだろうと。
国立社会保障・人工問題研究所の統計に当たって見る。その2015年の調査データーによると、日本の総人口の中で50歳位以上の割合は45.7%。実は一般社会が暴力団よりずっと進んでいる。
記事を一瞬でも、他人事のように呼んだとすれば、それは自分たちの社会について幻想があるかもしれない。もう少し若いはずだという根拠にない思いこみに基づいた自画像。
'17.7.16 .朝日新聞
<検>世相、 <検>企業