散歩道<5862>
経済気象台(813)・先見性のある経営
2030年の会社はどうあるべきか。私は中小企業の経営者として幹部社員と会社の将来ビジョンを作成している。日本の社会の将来展望を見据え、自分たちの会社はどう発展していくべきか。そういう視点でビジョンを作りたいのだが、先行きが見通せず、方向性を打ち出すのに苦労している。
そこでまず、国の中小企業施策を参考にしようと思った。我々に身近な経済産業省の施策を見た所、たくさんあって驚いた。厚生労働省や内閣府にも似た施策が数多くあった。気づいたのは、当面の補助金や助成金に関する施策が多いことだ。各省庁がばらばらに施策を掲げているのも気になった。長期的な展望に立ち、その方向性を維持する為に本年度の事業を行う、というものは見つからなかった。探し方が悪かったのかもしれないが。
企業経営の悩みは尽きない。私は、中小企業庁が整備している「よろず支援拠点」を訪ねた事がある。経営課題の相談に乗ってくれ、個別の案件に応じて支援機関も紹介するところだ。経営者が気づきにくい、企業の抱える本質的な問題にも踏み込んでやり取りできれば、と感じた。
中小企業対策に本腰を入れるならば、まずはそうした拠点を活用し、現場の苦しい声を集めることだ。将来のあるべき姿と現状とのギャップが浮き彫りになるだろう。その溝を埋める施策を撃てば、現状打開の糸口が見いだせるかもしれない。
10年に閣議決定された「中小企業検証」には、中小企業は社会の主役である、と書かれている。その言葉を体現するのは、それぞれの中小企業が自社の理念と将来展望を踏まえたビジュンを作成していくことが欠かせない。
'17.6.28 .朝日新聞
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備考:現場の長期と短期の総合対策、官庁の縦の関係と、横の連携の必要性は欠かせないと思う。'17.10..6.