散歩道<5801>
経済気象台(798)・ストリートワイド訓練
東日本大震災の発生から5年が経つとしている。地震や津波、原発事故と続く」1連の困難は、日頃の備えと訓練の大切さを改めて痛感させた。
金融界も、全国銀行協会を中心に、多くの銀行や関係当局が参加し、災害時に業務を継続するための訓練を実施している。手順や体制の確認が中心となるが、被災時の想定を毎回変えて、内容の充実を図っている。
こうした業界全体、或いは業界横断的な訓練は「ストリートワイド訓練」と呼ばれる。特に銀行業のように、一つの銀行だけが動いていても、業務が必ずしも簡潔しない。業態にとっては大切な訓練だ。個人や企業からの送金依頼は、送り手、受け手の双方の銀行がともに稼動していなければ、要望に応えきれない。
訓練実施で悩ましているのは、被災時の想定をどう置くかという事だ。特に公共インフラの想定が難しい
。たとえば、直下型地震の場合、鉄道などの交通機関はどの程度の日数で復旧すると見込めばいいのか。或いは感染症の場合、インターネットや携帯電話を使って自宅から業務を続けることを検討する金融機関が多いが、通信制限をどの程度受けるか。
海外の同様の訓練では銀行だけでなく、地方自治帯や交通機関、警察、通信事業者なども、参加し、災害時の具体的な想定づくりに協力している。
公共インフラの被災時の想定が手探りのままでは、訓練も中途半端となりかねない。個別の行基あの訓練にも、鉄道や通信事業者などインフラの関係者が加わってはどうか。大震災が十分に生かさせるよう、よりみのりあるものにする努力が欠かせない。 '16.3.9. <検>災害
備考:散歩道<150>緊急時のバックアップシステムが、9・11事件でも大混乱を世界の銀行業務にも起こさず済んだ原因だと、今でも思っている。