散歩道<5790>
創立30周年記念講演会 私流にまとめました
講演会・日文研と私一回顧と展望
梅原先生への質問は日文研が設立された当時(1987年)の苦労や、政府への働きかけ、この日文研が日本の国内の学者だけでなく海外の学者に日本文化の研究に与えた影響について話された。ここを卒業され他の機関(大学や、博物館、美術館)で活躍されている人、叉、世界から来られ、帰国されて日本文化を今も研究を続けている人がかなりの数になった事など話された。叉、先生の専門である、哲学が日本に定着するために、国内の哲学の学問に対して、特別意識された印象に残っている事柄とは何ですかという質問等もあった。それに対して、先生は日本での哲学の歴史は、ニーチエ哲学を最初は吸収する、その後、肯定し、否定し、創造するという過程をとっている、幼児に返り、心を空っぽになって、知恵を出す。自分は哲学学とは自分で切り開いて持つものと思っている。それが日本の哲学だと思いますと答えられた。
核戦争・環境破壊・精神崩壊の危機が深刻化、原発事故という文明災が起きた今、西洋の思想には限界がある。文明の原理を人間が自然を支配したのは善という思想から人間と自然が共存するという思想に置き換えるべきであるとおっしゃる。
縄文の人は、人を殺すことはしなかった。自然の草木には、神や仏も宿る哲学がある。自然との一体感、森羅万象(宇宙に存在するすべてのもの)の考え・生まれ変わって叉、戻ってくるという考えがあるのです。親鸞(1173-1262)もそう考えていたのです。世界は戦争で人が殺し合うようなことはやってはいけない、平和を求めて全人類は共に生きていくべきですとおっしゃった。 <検>講演会
'17.5.17. 講演・国際文化研究センター・顧問・梅原猛氏、聞き手・センター准教授・磯田道史氏
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