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9.11.総選挙 若い世代へ・作家・高村薫氏・あなたの怒りが政治動かす。(1)
今回の総選挙に突然出馬した某IT企業の社長は僕のような若者が出馬することで政治への関心が高まるのは、意義のあることだといっている。これも一面真実だろう。さて、しかし、こんな風に語られる政治への関心の正体とはなんだろう。選挙への顔をぶれは多彩である。『なりたがり屋』もいるし、「めだちたがり屋」もいる。政治家という手っ取り早い権力装置に憑かれた候補者もいれば、政治家の社会的知名度がほしいだけの候補者もいる。政治家は「なる」ものであるから、特定の資質や資格が必要なものではなく、その意味では誰でも候補者になれる。しかし、未来ある若いあなた。よく考えてほしい。選挙は現代の政治制度の大事な要素ではあるが、政治そのものではない。又、選挙は政治家を誕生させる劇場ではあるが、政治のほんとうの舞台は選挙劇場の後に開幕する。選挙はあくまで政治の前座に過ぎないのである。選挙において頭に入れておかなくていけないことは、当選後の彼らは大半が政党の一員になる。選挙中に表明した個々の政治信条は当面、具体的なかたちになることはないという事実である。どんな政治信条の持ち主であろうと、どんなユニークな人柄であろうと、国会議員になった暁には政党の頭数になるほかないとすれば、選挙期間中の候補者個々の話題などは、肝心の政治とは別ものだということになる。あなたの自分の選挙区の特定の候補者個人を選んだつもりでも、実際は政党を選んでいるのである。マニフェストなるものが存在する理由はそこにある。さてあなたの1票が結局政党を選ぶことになるとすれば、激戦区も無風区もない。あなたが注視すべきは候補者の顔よりマニフェストである。2005年9月8日 '05.9.7..朝日新聞
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9.11.総選挙 若い世代へ・作家・高村薫氏
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