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論題時評(2)・ポピリズムとニヒリズム・思考停止に陥る社会、国家財政破綻の危機<!> (1)~(2)続く
2回に分けて報告します。
矢幡洋「小泉支持率に見る知的衰弱」(世界9月)は「日本社会の側に、複雑な思考に耐えれなくなっており、ひたすら『分かりやすさ』を求めているという知的衰弱があるのではないか」と指摘する。もし社会がこういう状態に陥っているとしたら、民主主義を機能することは困難になる。かってのファシズムも敵か見方かの二分法を使い、知的水準を徹底的に落として、人々を思考停止に陥らせてきた。ポピリズム政治の危険性はそこにある。保坂正康か「『新しいファシズム』の先導者なのか」(世界9月)小泉首相の発言や暴言に近い答弁が、許容されるどころか、むしろ歓迎されるという国会の風景の中にきわめて危険な風潮が宿っている」と延べ、それを「笑顔のファシズム」という。そして次代に「超国家主義体制」が来る可能性を示唆する。だが、問題はもっと深いところにある。後藤謙次,御厨貴、古井由吉「小泉潤一郎は何をぶっ壊した」(文芸春秋9月)において「巨額財政赤字のような本当の危機は先送りですね。ここをやると皆絶望するからしない」と述べている。御厨はそれに答えて「(小泉政権の)改革の意外なまでの軽々しさがわかってしまった。ゲームとしては面白いが、現実にはニヒリズムがただよう今の政治社会にしてしまったことこそが、小泉さんのなした破壊の1番大きなものではなかったでしょうが」と問い、その方が大変」なことだという。2005年9月4日
'05.8.29.朝日新聞、慶応大学教授金子勝様