散歩道<5746>                   603から移動

                  論題時評(2)・ポピリズムとニヒリズム思考停止に陥る社会、国家財政破綻の危機<2>    (1)~(2)続く
                              2回に分けて報告します。

 実際、小泉政権のもとで、国債と借入金の残高は約540兆円('01.3)から約780兆円('05.3
)まで大きく膨張した。国と地方の長期債務残高は国内総生産の1.5倍で、第2次世界大戦中の規模に匹敵する。戦争、革命、インフレ意外に、これほど巨額に累積した国債・地方債を解消した事例を評者はしらない。小泉政権「小さな政府」どころか、「巨大な政府」をつくってしまった。もし、金融のグロバル化を本気で進めて金融機関が国際競争力を持てば、日本の国債が売り込まれ、海外へ資本逃避が起きる可能性が生ずる。又本当に景気が回復して金利が上昇すれば、国家財政は破綻へと向かう。たとえ郵政を「株式会社」にしたところで、国債、財投債が暴落すれば、巨額の損失を被り破綻することに何の変わりもない。不良債権問題の構造が国全体に広がってしまったのだ。もはや、この国の持続可能性は失われている。だが、野党も含めて誰もが最悪の事実を語らない。なのに「改革」という言葉だけが踊っている。呪縛をとかなければいけない。それには、財政や年金の膨大な債務を切り離して、公正な税制の再建や徹底した債務管理で債務膨張を止めるしかない。その間に、古い政府をなくし、新しい政府と社会の仕組みを創っていく。もはや過去を断ち切り、生まれ変わるしかないのだ。2005年9月4日    2017年4月15日

'05.8.29.朝日新聞、慶応大学教授金子勝様

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