散歩道<5741>
                                           
   
                                    経済気象台(769)・ 反グローバル化と日本

 
国内ではあまり話題にならないが、海外メディアはリーマンショック後の反グローバル化のうごきに懸念を高めている。第1次世界大戦後の世界経済の停滞と現在の類似生を指摘する向きもある。経済の反グローバル化とは保護主義の高まりと自由貿易の衰退であり、それは世界経済の停滞に結びつく。英国のEU(欧州連合)離脱やヨーロッパにおける反移民感情、そしてアメリカのトランプ人気などは、政治における反グローバル化の動きと言える。そもそも日本では、グローバル化が経済格差を拡大し金融バブルをあおったかのようにネガティブにとらえられてきた。しかし、だからと言って、欧米で見られるような反グローバル化運動が日本にあるわけでもなく、極右政党の台頭がみられるわけでも、トランプ氏のような政治家が人気を博すこともない。その最大の理由は、世界経済のグローバル化が進んでいた間、日本はバブル崩壊後遺症でひたすら内向きになっていたからだ。海外からの投資も香港やシンガポールに流れてしまい、移民が増えることもなく、国内の若者も海外を目指さなくなってしまった。グローバル化が進んだ訳ではないので、反対運動も日本では不要なんだろう。しかし、もし世界的な反グローバル化の動きが国際貿易と経済成長にマイナスなら、それで大きな被害を受けるのは日本経済である。日本経済は貿易依存度が低いといわれるが、大企業の収益は海外経済との連動性が高く、設備投資に占める輸出企業の重要性が高いなど、貿易と世界経済の動きは日本経済に大きく影響する。反グローバル化の動きは日本にとって対岸の火事ではない。  16.10.12.朝日新聞     <検>経済気象台   <検>IT

備考:世界情勢が政治、経済どちらも目まぐるしく変化している今の状況で必要なのは、色んな面から状況判断し、先行きを洗濯することだと思う。

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