散歩道<5716>
経済気象台(754)・経済学と国民の幸せ
経済学はいったい誰のためにあるのか、つくづく考えさせられる。近年、主要国では何とかインフレにしたいと、様々な経済理論が利用されてきた。それはインフレ率を高めるための経済理論であって、必ずしも人々の幸せにはつながらない。特に、金融政策ではかってミルトン・フリードマン教授が提示した「ヘリコプターマネー」が、また財政政策では米プリンストン大学のクリストファー・シムズ教授が提唱する「物価水準の財政理論」(シムズ理論)が注目されているが、人々の幸せには程遠い理論と言わざるを得ない。長年物価が下げ気味で「デフレ」と診断された日本では、国民の幸せはそっちのけで、あたかもインフレにすることが是であるように、物価を上げるリフレ策が重視された。
ついに「ヘリマネ」や「シムズ理論」にまですがろうとしている。しかし、「ヘリマネ」は金融当局の、「シムズ理論」は財政当局の「無責任」を前提としてた物価高策で、フリードマン教授自らも、「ヘリマネ」でインフレには出来るが、所得を伴わないインフレは国民に災いとなることを認めている。シムズ教授はデフレで金利がつかない世界より、インフレで金利が復活する世界の方がyピとの前提で、インフレにするなら金融緩和では無理で、むしろ財政赤字を拡大し、政府が借金を返済できないという事によって国民に不安を与えれば、通貨の価値が下落し物価が上昇すると説く。そうなれば国民が老後のために蓄えた預貯金や国債は価値を失う。まさに国民を不幸にして国の借金を軽減する「悪魔の経済学」だ。経済学は人々を豊かにし、幸せにする学問でなかったのか。17.3.15.朝日新聞 散歩道<検>経済気象台、<検>スポーツ、
備考:社会全体の幸せの為の対策は、常にどうすればいいかという事はいつも考えて貰いたい。