散歩道<5712>
経済気象台(750)・痛み止め依存経済
年を重ねるとあちこちにガタがくる。先日も体の1部を痛め、医師の世話になった。幸い大事ではなかったが、痛みもが激しいので薬を出してもらった。それから数日。痛みが引いたので薬をやめてみた。ところが、夜中に急に痛みだし、寝るどころではない状態に逆戻りだ。お察しの通り傷は癒えておらず、痛みどめが効いていただけだった。根本原因がなくならない限り、治癒とは程遠い。さて、我が国経済である。戦後72年目を迎え、いたる所に老化現象が生じている、少子高齢化、内向きな思考などは典型例だが、地方の疲弊、既存中小企業の活力低下も厳しいものがある。地方、中小企業支援に関しては、これまでもっぱら補助金、公共工事、参入規制などが用いられてきた。採算性を確保しながら売り上げを増やし、競争相手を制限する。だが、これらはいわば痛み止めである。根本原因を無くさ無い限り、薬を辞めた途端に問題が紛失する。それどころか、薬を出し続けた事によって国への依存心が生まれ自立した考えを持つ人が育ちにくくなっている。時にやる気のある人が出てきても規制などに阻まれて新しいことが出来ないでいる。薬であるはずのものが、地方や中小企業の力を一段と奪うことに成っている。医師によると、結局はバランスのとれた食事と適度な運動、それとストレッチなどの柔軟性向上が大事なのだそうだ。傷んだだ体を根本から治すには、つらくとも患者が自ら努力するしかない。国も痛み止めの処方を封印し、地方や中小企業の自助努力を後押しすることに徹してはどうか。それが本当の地方創生、成長戦略につながる道と成ろう。'17.3.14.朝日新聞 <検>経済気象台
備考:全国の地方都市からは人口減少に歯止めがかからない、叉、商店街は殆どの街もシャッタがしまっている町が多い。