散歩道<55>

                            最近の上海の自信
        建ちならぶ高層ビルと旧い住宅・左下はこ高速道路・高層ホテルから撮影、このように、ガスがかかって見えないとが多い。

 12年前に行った上海と、昨年(2000)2月の旧正月に訪問したときの上海の印象は、大きく変わっていることに驚いた。大変自信に満ちたものになっていた。その違いは、高層ビルが実に多くなっていること、そこには、日本でいう戦後すぐの旧い建物と、超近代的な高層ビルが並存していることである。高速道路でも、5階建てになっているものもある。それを一番感じたのは、日本人のカメラマンの興味は、新しいところよりも戦後直後と思われる古い建物に余計に興味を引かれるものである。中国人にとって、古い建物や路地を撮影するよりも、中国何千年の歴史からいっても、他にいくらでもよい所があるのに、なぜ?こんな(汚い)ところを撮るのだ!といった感じを持たれたようだ。綺麗な所を撮って国にかえって中国はこのように成長したよと伝えてほしいと思っているのにと。
備考1:面白かったのは、ある有名なお寺で、中国で一番綺麗なトイレが自慢だといって、日本のTOTOのトイレを紹介された時である。
備考2:
前回('88.9)、今回と同じ預園の場所で、VTRや写真による撮影をした時、ここにいる群衆から今にも襲われるのではないかという恐怖感さえ持ったが、今回はほとんどの中国人は無関心であった。1999年、香港やマカオが外国の長期借款から返還され、自信が戻ったことが至るところで、看板などに書かれ確認することが出来た。去年は何しろ中国の年である、中国人が崇(あがめ)る龍がいたるところで舞われていた。皆が特別喜ぶのが解るような気がした

備考3:これと同じようなこと(群集に襲われそうになった話を)、がアメリカ・ニューヨークの地下鉄で写真のフラッシュをたいたところホームに寝ていた人が起き上がってきて追っかけられたことや、北京で街行く人を写真を撮ったところ、群集から囲まれそうになった、そこへ警官が来て身柄をかくまってくれた。警官が言ったことは、あのままでは貴方に危害が起こりかねなかったので身柄を確保したのですと、(状況は違うが)そこで経験した当事者から聞いた記憶があります。
備考4:外国ではくれぐれもその国の人のプライドを傷つけることは注意が必要です。
中国が、国際社会の中で占める位置を自覚したのは、本当に最近になっての事である。2010年5月10日 追加

備考5:私はロンドンで街行く人に向けシャッタを切ったところ人の目がこちらに一斉に向けられたことに、恐怖を感じたことがあることを思い出した。2011年10月21日