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              後藤田正晴様に聞く(2)A級戦犯には「結果責任」・東京裁判受け入れ国際約束      (1)~(2)続く
                     
首相の靖国参拝説明つかない

・・A級戦犯を合祀した靖国神社に首相が参拝することを戦争責任との関係でどう考えますか。
 
「東京裁判の結果、処断された人たちであるA級戦犯を神としてまつる。これは死者を追悼するとともに、その名誉を称える顕彰(けんしょう)でもある。そこに条約を締結した国の代表者が正式にお参りすることは、戦勝国民に対して説明がつかない。日本国民としても、敗戦の結果責任を負ってもらわなくてはいけない人たちを、神にするのはいかがなものか、という疑問があるだろう。首相は靖国神社参拝を控えるのが当然だ」。「年金のような公的扶助をA級戦犯の遺族にも出すようになったのは、そうした方々の戦後の生活が苦しくて気の毒だ、という配慮だった。靖国神社に合祀するのとは別の問題だ」。
・・小泉首相は参拝の理由を「私の信条に発する」と説明している。首相は国会答弁で『A級戦犯を戦争犯罪者と認識している』と言ったことだ。戦争犯罪者なら、なぜお参りするのか。サンフランシスコ条約を守る意思がないということになる。いよいよ筋が通ないではないか」。
・・A級戦犯の分祀を求める声もあります「国民の多くは戦死者をまつる中心的施設は靖国神社と考えている。戦死者自身、靖国神社に祭られたことで安らぎを感じているはずだ。新施設ができるとそうした安らぎが壊れ、遺族に対して申し訳ないことになるのではないか」。「分祀したとしても神としてまつられたままでいいわけだ。戦争責任はどうなるのかと。という問題は残る。1番いいのは分祀されているA級戦犯のご遺族が、それぞれの家庭に引き取って静かに慰霊なされることだろう。どれもだめだというのなら、新施設をつくるのはやもうをえないかもしれない」。中曽根様は1国の首相という立場と個人の信条は区別すべきであるというのが中曽根様の考えだ、。
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首相の靖国神社参拝を中国にいわれて止めるのはおかしい」という主張もあります。「確かに中国に言われて決める問題ではない。サンフランシスコ条約を遵守するかどうかの問題であり、日本自身が解決すべき国際道義上のことだ」「中国にも問題がないわけではない中国当局の反日デモの警戒警備は失敗だったと思う。『警備に落ち度があった。申し訳ない』というのが大国の度量だろう」「だからといって、靖国に中国がとやかく言うのは内政干渉だ、けしからんというのは間違いだ」。
・・中国、韓国との落ち度があったと関係が悪化しています。外交とは、日本の中長期の国の姿を描きながら、計算し、戦略的な判断をすべきものだ。1番避けなければいけないのは行き当たりばったりの外交だ。だが日本の最近の外国には戦略性がかけていると思う。今国民全体が保守化しつつあるが、それを背景に政治家がナショナリズムをあおり。強硬な態度をとれば間違いないという空気がある。大変な過ちを犯している。米国のそばにいれば安心だというのは1つの選択だが、中国や韓国を敵に回していいはずがない。地政学的な配慮が足りない。アジア近隣各国との友好こそが大事なことだ
'05.7.13.朝日新聞

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備考:後藤田様が'05.9.21.亡くなられた、新聞、テレビで大きく報道されていた。実に残念である。ご冥福を祈ります