散歩道<5229>
                        宮崎駿監督、新作「風たちぬ」20日公開 
                         アニメ作りの方程式崩す(1)             (1)〜(2)続く

 宮崎駿監督の5年ぶりとなる長編アニメ映画「風立ちぬ」が20日から全国で公開される。72歳になった巨匠が主題や技法など、随所で斬新な冒険を試みている。「アニメ作り」に一種の方程式が出ててしまってる」との危機感からだ。

 「今までの作品とは全然違うと思う。観客が主人公と一体感を持って見られるタイプじゃないですから」
 堀越二郎は飛行機に憧れる男子。東京の大学に進み、そこで、関東大震災に遭う。卒業して軍需企業の技師となり、試行錯誤の末に「ゼロ戦」の開発に成功する。これを縦糸に、結核と闘う菜穂子との恋愛を横糸に、物語は紡がれる。
 実在の人物を主人公にしたのはスタジオジブリの長編では初めてだ。
 「二郎のことを僕が道楽でマンガにしていて、それをプロデューサーが映画にしないかといってきた。悩みましたね。自己主張しない二郎は何を考えているのか分かりにくいから、子どもの観客が置いていかれるんじゃないか、と」
 その時に思い浮かんだのが、自身が子どもの頃に見た映画だった。「小津とか成瀬とか、生きることのつらさが画かれていて、なっぜこんな暗い映画を見なきゃいかんのかと思っていました。でもこうした作品が今も強く自分の中に残っている。子どもの時に、わかり難いものに接する体験のは意味があると思いなおしました」 
 日本にテレビアニメが登場して50年以上。キャラクター造形やファンタジックな物語、声優の演技ど独自の発展を遂げ、世界で「クールジャパン」ともてはやされている。
 「ルーティンともいうべき方程式に沿って、作られるようになっている。自分も方程式を作った当事者の一人であり、過去を否定するわけではない。しかし今、世界中がギシギシと音を立てて動いている。社会しすてむも生活様式も大きく変化しようという時に、アニメだけが変わらなずファンタジーを作り続けるのは無理。別の方向に進むときに来ている」

'13.7.16.朝日新聞
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備考:'13.9.7.宮崎監督が引退を表明れた。大好きな監督であった為、残念である。次の出てくるものが気にかかる!

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