散歩道<5206>

                    アベノミックスクルーグマンコラム・通説打破、良い兆候に注目・(2)                         (1)〜(4)続く

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 背景を少し説明しよう。2008年の金融危機が米国と欧州を深刻で長引く経済低迷に陥らせるよりはるか前に、日本は景気低迷における部隊稽古を行っていたのだ。株価が暴落し、不動産バブルがはじけたことで日本が不況に陥った際、政策による対応はあまりにも少なく、あまりにも遅く、あまりにも一貫性に欠けていた。
 確かに、公共事業に対して多額の投資が行われたが、債務を心配した政府は、いつも本格的な回復が確実になる前に引き返してしまった。そして1990年代の後半までには、根強いデフレが定着していた。米連邦準備制度理事会(FRB)に相当する日本銀行は、2000年代初頭に、多くの紙幣を増刷することでデフレと闘おうとした・しかしこのときも、改善の最初の兆しが見えた時点で引き返してしまったため、デフレが解消することは決してなかった。

'13.1.17.朝日新聞・クルーグマン

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