散歩道<5204>
    
                          インタビユ・オピニオン・ 中央銀行の使命 (5)            (1)〜(5)続く
                     疑念なき独立性が 悪い通貨創造防ぐ 人気取りはしない

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・・・ただ、政府の発行した国債を中央銀行が際限なく買うのは危険だと歴史が証明しています
  「『良い』通貨創造と、『悪い』通貨創造を区別して考える必要があります。良い通貨創造とは、独立した中央銀行が物価安定を達成するために十分な通貨を創造すること。悪い通貨創造とは、政府が支出をまかなうために、創造する通貨の量を政府自身で決めることです。良い通貨創造が、悪い通貨創造やインフレに転じてしまわないための唯一の手段が、中央銀行の独立性です。中央銀行がその動機に疑念をたれずに通貨創造できるのは、独立性があるからです」
・・・独立性が重要だとしても、政府から完全に離れて「君主」のようにふるまうべきではないでしょう。中央銀行と民主主義とはどう折り合いをつけるべきですか。
  「やりたいことが何でもできるのかという意味なら、中央銀行は完全に独立しているわけではありません。中央銀行は確かに『君主』ではなく、独立性とは微妙なもの。中央銀行とは、社会全体に属する存在であるということへの国民の理解が、とても大切です。中央銀行に対する世論の支持は重要です」
  「中央銀行は、政府が『やってほしい』とおもうことだけをやる組織ではありません。避けるべきは、政治家が、公の場で言っていることと違うことを中央銀行に対して陰でやるような状況です。中央銀行は、政府からの圧力をはねつけることができるだけの十分な独立性と透明性を確保しなければなりません」
  「先進国のほとんどの中央銀行総裁は、同じ立場にいると思います。我々は、人気者になるためにこの職についているわけではない。人々が好むことを言うためにいるわけでもない。持続的な成長に向け必要だと思う政策を実行するために、ここにいるのです」


'13.3.16.朝日新聞・イングランド銀行総裁・マービン・キングさん

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