散歩道<5202>
    
                          インタビユ・オピニオン・ 中央銀行の使命 (3)            (1)〜(5)続く
                     疑念なき独立性が 悪い通貨創造防ぐ 人気取りはしない

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・・・政治家は世界中で中央銀行に金融緩和の圧力をかけていますね。
  「金融危機以降、どの先進国の中央銀行も、政治の圧力にさらされてきました。政府の借金が膨らみ財政政策に限界が感じられる状況で、政治家が中央銀行に圧力をかけるのは不思議なことではありません」
  「しかし、政治家は金融政策の限界を理解する必要があると思います。金融政策は万能薬ではない。金融政策は、個人や企業に対し、将来の需要を今日に前倒しするよう促すことで、需要や生産を支えることは出来ます。しかし、将来の需要が今日のものになったとき、さらなる支出を引き出すには、より多くの刺激が必要となる。この繰り返しを永久には続けられません」  「先進国の政府は、需要回復のために、規制改革などサプライサイド(供給側)に働きかける政策の重要性を理解すべきです。それは、経済をより効率的にするだけでなく、需要を支える機能を果たすのです」
・・・デフレスパイルは経済を悪化させます。ただ、年率1%未満の物価下落が、経済に悪影響を与えるかどうか、日本の識者の間で議論がわかれています。
  「物価下落率がとても小さい場合は、経済に深刻な悪影響をもたらすとは思えません。むしろ、過去20年の大きな教訓は、経済の均衡点を構造改革が必要で、それを実現するのはかなり大変だということです」
  「インフレ時には、パーティが盛り上がる前にお酒の入ったパンチボールを下げるのが、中央銀行n役割りです。ただ、デフレだからといって、通貨を創造する中央銀行の独立性を弱めるべきではない。我々が直面している課題は、金融政策だけでは解決できないのです」

'13.3.16.朝日新聞・イングランド銀行総裁・マービン・キングさん

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