散歩道<5191>
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インタビユー・オピニオン・リフレ論争の限界(4) (1)〜(5) 続く
雇用の不安見直せ 貨幣だけに頼らぬ 助け合う経済の芽
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・・・日銀や政府がやれることは?
「とにかくインフレを起こさないようにしてもらいたい。物価安を前提に、豊かさを追い求め、生活のスタイルを確立した人々の世界がいっぺんに行き詰まるからです。いま社会で起きている生き方の模索を邪魔してはいけない。ただ、デフレをコントロールできていないのに、インフレをコントロールできるという論理はかなり怪しい。何かのきっかけで物価が上がりはじめると、制御できなくなると懸念しています」
「若い人達にモノを買ってもらうために必要な物は、財政政策でも金融政策でもありません。非正規雇用に制約をかけて正規雇用せざるを得ないように企業を誘導するとか、最低賃金を引き上げるとか、雇用・労働政策をきちんとやればいいのです。非正規の賃金を正規より高くするとかの方法もある。働く側も、不安定だが賃金は高いか、安いけれども安定しているかを選べるわけです。日本の非正規は不安定で安い。そこを早く解消しなければならないうと、みんなが気づいているのに、経営者の抵抗をおそれて一向に進まない。企業は一度、低賃金でやれる仕組みを作ることと、それが当たり前になってしまう。そこからイノベーション(技術革新)はおきません。いま日本経済を冷えこせているのは、この問題なのです」
13.3.13.朝日新聞・哲学者・内山 節(たかし)さん
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