散歩道<5157>
                  インタビユー・オピニオン・科学者が信頼されない国(4)                      (1)〜(6)続く

                    学と社会つなぐ仕組みと意識必要 市民と議論しよう

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・・・それがなかったわけですね。
  「決定的にかけていました。日本の科学や技術は大変立派だが、社会や行政、政治の中で生かすための仕組みが機能していないのではないか。日本の実情をよく知る外国人に言われたことがあります。科学的な判断ができ、組織運営にも通じた実務家が日本では評価されていない、との指摘もあります」
  「日本でも、総合科学技術会議の改革をめぐる有識者の研究会が、首相に助言する科学顧問を置くとともに、その顧問を支える態勢整備の必要性をうたう報告書をまとめています。政治の強い意志でその態勢を早く整えるべきです」
  「鳥インフルエンザウイルスの遺伝子配列に関する論文の公開の是非が問われたことがありました。公開は、テロに使われる恐れを生むが、研究開発には必須です。公開の結論を出すまでに、責任者である米欧日の科学者たちはほとんど寝ないで考え議論したこともあったそうです。このように、海外とも渡り合って重い決断を担える人材が必要です」


'13.1.24.朝日新聞・政策研究大学院大学教授・有本建男さん

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