散歩道<5138>
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                          インタビユー・オピニオン・ルックイーストはいま
                       教訓は日本の過ち 自らの価値を捨て 欧米に迎合した(3)               (1)〜(5)続く 

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・・・中国はいまやルックイーストの対象であり、脅威ではないと発言されています。日本や他の近隣国の指導者とは見方が違うようです。
  「過去2千年、中国がマレーシアを侵略したことはない。ベトナムに拡張を試みたが、あきらめた。日本に攻め込もうとしたのは、モンゴル高原に発する『元』だ。われわれを植民地にした西欧に比べれば中国が過去、好戦的だったとはいえない。市場経済の時代に、中国が日本をはじめ、周辺国を侵略する意図を持つとは思えない」
・・・中国は東シナ海や南シナ海で領有権を強く主張しています。
  「中国は豊かになり、さらなる富を得るために海に手を伸ばしている。中国が国内総生産の1%を軍備に当てるだけで巨額だ。かといって中国が戦争を欲しているわけではない。交渉によって解決するほかない」
・・・対話を通じて解決をめざす意図が中国にはあるのでしょうか。
  「日本に米軍基地があれば、中国はそれを脅威に感じる。日本から米軍への兵器が発射されたら、と軍備を増強する。相手の立場から状況を考えてみることも時には必要だ」
・・・日本では自民党が選挙中、自衛隊の国防軍化や尖閣列島への公務員常駐などの政策を掲げました。
  「実行すれば、中国はこれまで以上に軍備を増強し、対抗しようとするだろう。お互いの挑発がエスカレートし、ついには戦闘に至るかもしれない。懸命ではない」
  「マレーシアは隣国すべてと争いを抱えているが、タイとは協定を結び、インドネシア、シンガポールとは国際司法裁判所で決着。負けても受け入れた。フイリッピン、ブルネイとも交渉し、現状を維持している」
・・・日本は経済的に自信を喪失し、その反動として右翼化が進んでいるとの指摘があります。
  「危険なことだ。日本が自信を取り戻すのは軍事ではなく、経済力を回復させるしかない」


'13.1.15.朝日新聞・マレーシア元首相・マハティ−ル・ビン・モハマドさん  

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