散歩道<5137>
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                          インタビユー・オピニオン・ルックイーストはいま
                       教訓は日本の過ち 自らの価値を捨て 欧米に迎合した(2)               (1)〜(5)続く 

 マレーシアの首相を22年間務めたマハティル氏は1982年に「日本を見習え」と、ルックイースト(東方)政策を唱えた。それから30年あまり、「いまや日本の過ちから教訓を得ることだ」「韓国により多く学ぶ点がある」と苦言を呈する。アジアを代表する知日のリーダーは、停滞が続く日本に苛立ちを隠さない。

・・・しかし90年代以降のグロバリゼーションは、そうした日本のシステムの生き残りを許さなかったように見えます。
  「確かにグローバリゼーションはやってきた。それは欧米のアイデアであり、彼らの利益のために考えだされた。新たなシステムを採用すれば、混乱はつき物だ。日本は国内の状況を斟酌せずに受け入れた。それまでのやり方とグローバリゼーションを調和させることに失敗した」
・・・日本の短命政権についても常々批判されています。
  「日本の政治状況も悪影響を与えている。中曽根康彦首相や小泉純一郎首相は長くその座にあったが、首相があまりに短期間で交代する。政府は安定せず、政策を立案し、実行する時間的な余裕がない。民主党もその点は同じだった。党内の支持を纏めきれない首相が続き、問題を解決できなかった。日本が危機を乗り越えられない理由だ。ひとたび選んだら団結して応援する。首相個人の弱みは脇に置いて日本の復興に集中させることだ」
・・・「現時点では、旧い社会システムと労働者倫理が残っている韓国のほうが(日本に比べ)学ぶ点が多い」と著書で指摘されています。
  「東方政策は当初から日本だけでなく韓国や台湾も視野に入れていた。いまなら中国も、勿論ほとんどは日本から学んだ。文化や倫理、日本を発展させた価値観。だがその多くはもう日本にはない」
・・・日本と韓国の違いは
  「日本は明治時代から西洋化を始めたが、韓国は戦後のスタートだ。それでも早く発展している。常に日本を目標にし、科学技術とマーケッティングを磨いてきた。韓国の大統領は5年間変わらない。私にとって5年は十分ではないが、日本よりはましだ。政治制度の違いは大きい」


'13.1.15.朝日新聞・マレーシア元首相・マハティ−ル・ビン・モハマドさん  

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