散歩道<5136>
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                          インタビユー・オピニオン・ルックイーストはいま
                       教訓は日本の過ち 自らの価値を捨て 欧米に迎合した(1)               (1)〜(5)続く 

 マレーシアの首相を22年間務めたマハティル氏は1982年に「日本を見習え」と、ルックイースト(東方)政策を唱えた。それから30年あまり、「いまや日本の過ちから教訓を得ることだ」「韓国により多く学ぶ点がある」と苦言を呈する。アジアを代表する知日のリーダーは、停滞が続く日本に苛立ちを隠さない。

・・ルックイースト政策は成果をあげたのでしょうか。
  「マレーシアの発展に寄与したことを疑う余地はない。労働に対する真摯な姿勢、戦後復興への熱意と愛国心、独自の経営スタイル、職場での規律を日本から学んだ。貧しかった我々は、日本人の価値観や倫理観を見習い、民族(マレー系、中国系、インド系)間の協調を保つことで発展しようと考えた。
・・・多くの日本企業を誘致し、留学生を日本に送りました。
  「日本は素材を輸入し、加工して輸出していた。貿易立国をめざすマレーシアにとって、技術を通じて世界市場に打って出るモデルだった」
・・・当時の日本は経済的に日の出の勢いでしたが、いま長い停滞のなかにいます。
  「日本が苦境にあるのは、経済大国への道を切り開いた自らの価値を捨て、欧米に迎合したからだ。例えば終身雇用制などに重きを置かなくなった。政府の指導や民間企業との協力関係はいまや犯罪視される。
・・・系列、行政指導、日本株式会社といった、欧米から批判されたシステムにあなたは肯定的でした。それらを捨てたことが間違いだと。
  「大きな誤りだった」
  「我々が見習ったのは、現在の日本がやっていることではない。いまはあなたたちの犯した過ちを繰り返さないようにと学んでいる」

'13.1.15.朝日新聞・マレーシア元首相・マハティ−ル・ビン・モハマドさん  

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