散歩道<5130>
 
                             インタビユー・オピニオン・ナショナリズムを考える (1)                    
(1)〜(5)続く
 
                        本来は社会つなぐ 欠かせない接着剤 差別的思想とは別

 急に燃え上がったり、刺激しあったり、時には暴走して好戦的になったり。扱いを誤ると大変なことになるのがナショナリズムだと思っていた。国民とは「想像の共同体」であると唱えて世に衝撃を与えた、米コーネル大名誉教授のベネディクト・アンダーソンさんに聞いた。

・・・日本で、いや中国でも韓国でも近ごろ、国家の誇りやナショナリズムを強調する言葉が目立ちます。
  「確かにみんな大声で張り上げていますね。日本では例えば、石原慎太郎さんですか。都知事を辞職して、きっとさらに大声になるでしょう。安倍晋三さんも再び、自民党の総裁になりましたし」
  「彼らはもっと強硬な外交政策を採るべきだと主張しています。しかし、これは本来のナショナリズムとは違うものです。彼等のような主張が受け入れられるようになったのは、こ15年ほどの間、自民党にしろ民主党にしろ、政治が機能しなかったことに原因がある。不安や自信喪失といった感情が、こういった現象を呼び起こしています。日本はもはや大国ではないという思いが、人々に大きな声をあげさせるのです」

'12.11.13.朝日新聞・国民と国家について考える ベネディクト・アンダーソンさん


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