散歩道<512>
                          散歩道3650回記念・面白い話大集合(63)

402、「日本がまた世界で一番しあわせな国になるために・・・・」(何だ、選挙の話か)「日本の政党、自民党!」というわけで、岡田ジャパンではなく自民党を応援してほしいという参院選用のCMだったのだが、高視聴率が確実のサッカー中継に便乗するなんて、谷垣さんもやるではないか。もっとも、話の中身は相も変わらぬ演説語で、しかもときどき横を向いたり斜めを向いたりするから、ことばがこっちに届いてこない。自宅のテレビでサッカー中継を見ながらしゃべってくれた方が、よっぽどよかったんじゃないだろうか。
 もっとも、相手の民主党のCMもパっとしない。「日本はふつうの人ががんばれる国だ。元気な日本を取り戻すために、民力結集。民主党」 と、スクランブルを交差点の人びとや働く人びとの間に菅さんの顔を見せる。「ふつう」(ほかと特に変わらない)の人ががんばる国だからって、CMまで「ふつう」(どこにでもある)にすることはないだろう。散歩道<3701> 

403、日本の「失われた20年」は女性軽視、老害、移民排除による新たな発想の枯渇に起因すると分析する。女性を活用できない国に未来はない。日本人がグローバルに活躍し、プレゼンスと発言力を高めるには、グローバル人材を育てなければならない。日本にしっかり根を下ろしたグローバル人材である。なかでも政治リーダーシップの育成が急がれる。散歩道<3670>

404、明治期以降とりわけ第2次大戦後の日本人は、「アメリカ・ヨーロッパー日本ー他のアジア諸国など」といった暗黙の”序列”を意識の中に根強く持ち、経済・文化・思想を含め、その枠組みの中に自身を位置ずけ、またその座標軸において「世界」を見るようになった。そうした構造自体が根底から問われているのが現在であり、あらかじめ決った図式や枠組みにとらわれず、中国とどう向き合うかという主題は、その一つの中心に位置しているのではないだろうか。散歩道<3685>

405、ただ、増税はあくまでも景気の自律的な回復と税金の無駄遣いの根絶の二つが絶対の条件だ。
風呂のお湯が足りないと追加を求める前に、湯が漏れる穴をふさぐことこそが、時務であろう。 一体、公務員の総人件費の削減や天下りの全面禁止、公益法人・独立行政法人・地方で出先機関の原則廃止といった民主党の大見えは、選挙目当ての空手形に過ぎなかったのか。それではせっかく政権交代が何の意味もなくなる。増税に国民的な協力が得られるはずもない。散歩道<3695>

406、人物よりも、部屋の環境できまる「御曹司」
「源氏物語」には女流作家紫式部(むらさきしきぶ)ならではの同姓に対するきわめて洞察力に富んだ描写がなされている。こんな時、華やかな舞台となったのが局(つぼね)おなじみの藤壺(ふじつぼ)、桐壺(きりつぼ)といった平安時代の貴族出身の高貴な女性たちが、ここを根城に、恋に人間関係に悩む話が展開する。この局、またの名を「曹司」(ぞうし)といい、部屋を意味する。「曹司」上級貴族や、のちの武家社会では源氏の嫡流の(ちゃくりゅう)の子弟の住まいにも使ったが、この部屋住みのものを「御曹司」というようになつた。現代の「御曹司」たち、親の七光りで社長の座についたり、放蕩三昧にふけったりする者も多いようだが、部屋ずみの身では、一人まえとは言えない。

407、三姉妹に握られていた運命の糸
「スタミナ」
 
さすが、ギリシャは神々の世界だけあって、神様の仕事も分業化が進んでいるようで、人間の運命を決めるのは、三人の女神だった。しかも、それぞれの仕事が更に細分化されていて、クロトが運命の糸を紡ぎ、ラケシスがその糸の長さを決め、アトロポスが糸を断ち切るといった具合に、三姉妹はベルトコンベア式の流れ作業で、それぞれの人間の運命をつぎつぎと決めていった。この糸の名がスタミナ。今は、持久力とか精力とかいった意味に使われているが、元々は、人間にとってもっともだいじな生命を意味していたのだ。さて、スタミナの切れかかった中年男性が愛飲する「ドリンク剤」でその運命はどのように変わるか。

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