散歩道<5112> 

                       総選挙・インタビユー・オピニオン・荒瀬ダムから考える   
                        成長か脱成長か 共助の社会にあう 設計図を競え(5)           (1)〜(5)続く 

 荒瀬ダムから約20`ほど下流の球麿川河口。干潮時に訪れると干潟が広がり、地元の人がアナジャコをとっていた。ダムのゲートが常時開いたのは2010年4月。地元の環境カウンセラー、つる詳子さんは『自然が急回復している」。絶滅危惧種のミドリシャミセンガイも増えたという。

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・・・・実現可能でしょうか。
 「欧米では、町はみんなのもの、という考え方が定着しています。都市では土地の所有権と利用権が分譲され、所有権は個人の手に置かれるが、利用権は自治体が共同管理する。観光などから得た利益は様々な形で市民に還元されています」
 「日本にもヒントがあります。たとえば大平内閣の「田園都市構想」。道路や新幹線を引っ張って列島を改造するのではなく、職場と住まいを近接させ、3万〜4万人程度の都市を川の水脈にそって造ろうとした。エネルギーを含めて自給自足が可能な『環境配慮型』の小さなコミュニティーを大切にする思想は、人口減少時代のモデルになるはずです。成長か脱成長か。そんな大きな構図で国のかたちを見つめ直し、具体的な政策に落とし込んだ設計図を政党・政治家は競うべきです」

'12.12.6.朝日新聞・法政大教授・五十嵐 敬喜さん
 
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