散歩道<5106>

                              総選挙・インタビユー・オピニオン
  
                                反TPPの核心(4)                             (1)〜(5)続く  

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・・・どの国も内向きになったら、日本のエネルギー・食糧安保はもっと難しくなる。その時、日本は内向きであられますか。日本自身が帝国主義になってしまいかねないのでは。それが太平洋戦争ですよね。
  「そうです。この時代には日本もある程度の軍事力や政治的な発言力が必要になる。外交力ももっと試される。ただ、資源獲得のために無理に海外進出する必要はない。日本経済を縮小しろとは言わないが、低成長でやっていく。成長第一主義をやめて、環境配慮型のライフスタイルに変える。そう腹をすえ、ほかの国とは違う、独自の国づくりをすればいいんじゃにですか」
・・・日中関係が悪化しています。TPP陣営に入って中国の影響を受けずにルールを決める、という安全保障上の戦略は考えられませんか。
  「そういう意見はあるが、なぜ日米同盟ありきなのか。安全保障は、まず日本が独自に自らの国を、資源や国民財産を守る。これが原則です。それをやろうともせず、米国に守ってもらうために経済を委ねるというのは本末転倒です。TPPは経済的利益という別問題。そこを一体にするから話がややこしくなる」

'12.12.1.朝日新聞・京都大教授・佐伯啓思さん

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