散歩道<5103>

                              総選挙・インタビユー・オピニオン
  
                                反TPPの核心(1)                             (1)〜(5)続く  

 戦後日本は、自由貿易体制のもとで豊になった。そして、これからも・・・。そんなこれまでの「常識」は通用しないのか。環太平洋経済連携協定(TPP)への参加を巡って、総選挙で慎重論を掲げる政党が少なくない。でも、本当にうしろ向きでいいのですか?  反TPP、反自由貿易の論客、佐伯啓思さんに論争を挑んだ。

・・・なぜTPPに反対を
  「ほぼ無条件の自由貿易に突き進もうとしており、非常に危険です。
・・・自由貿易が危険だと?
  「自由貿易が望ましい、と言う理論は経済学者リカードの国際貿易の比較優位説がもとになっています。二国間でお互いに生産品を特化して交易すれば、どちらも得をすると。そんな絵に描いたような図は現実にはない。製造業は国境を超えて技術移転し、得意分野が国外に移動することもある。むしろ各国は戦略的に比較優位を作り出そうとしている。いったん重要産業を手放したら技術はその国で育たない。農業をやめたら復活はできない。農業、工業、サービス業とバランスが大事。一つに特化するのはリスクが大き過ぎます」
・・・そうならないようなルールを作る交渉をすればいいのでは。
  「僕は米国陰謀論者ではない。でも米国はTPPを戦略的に使おうとしていると思います。日本が戦略性で優位に立てるとは思えません」

'12.12.1.朝日新聞・京都大教授・佐伯啓思さん

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