散歩道<5098>  

                      
総選挙・インタビユー・オピニオン・ポピュラリズムの正体
                        政治不信かき集め 既存体制揺さぶる 権力近づけば弱く(1)                     (1)〜(5)続く

 「ポピュラリズム」って響きがちょっとかわいいですが、日本語にすると「衆遇政治」。印象が一変します。既成政党の政治家やメディアに毛嫌いされ、否定されるポピュラリズム。しかし吉田徹さんは
「徹底したポピュラリズムってこそが民主主義を救う」と言います。どういうことなのか、話を聞きました。

・・・いまさら聞くのも気が引けますが、ポピュラリズムって何ですか。
 「これだけ多用されていても、みなが納得するような定義がないのが問題です。語源は英語の『ピープル』と同じで、ラテン語の『ポプルス(人々)』です。オックスフォード政治小事典では『普通の人々の考えを指示すること』とされています。アメリカでは肯定的に、ヨーロッパでは否定的に使われ、日本では『大衆迎合』『衆遇政治』という意味でつかわれています。どれが正しいということはなく、いずれもポピュラリズムという曖昧模糊
(あいまいもこ)としたものの一側面をいい当てています」
・・・石原慎太郎さんはポピュラリストですか
 「彼は極右政治家です」
・・・橋下徹さんはどうですか。
 「ポピュラリストでしょうね」
・・・違いがよく分かりません
 「ポピュラリストは有権者の関心に応じて立つ位置も動く。既存の政党がすくい上げてこなかった『ニッチ市場』の争点をかき集め、ひとまとめにすることで既存政治を揺さぶろうとします。維新の会の政策は場当り的で一貫性がないと批判されていますが、それこそポピュラリズムの特徴で、思想的に極まっている人とは本来、正反対にいるものです」

'12.11.30朝日新聞・北海道大准教授・吉田 徹さん 

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