散歩道<5096>

                            インタビユ・オピニオン・ リベラルは消えたのか
    
                            新自由主義・社民主義が保守と争う(2)                        (1)〜(3)続く

・・・・対外関係や社会格差を巡り、排他的で強い言説が目立ちます。リベラル的な寛容さは旗色が悪くないですか。
  「バブル崩壊以降、『実感できる好景気』がない日本には、排他主義が台頭する土壌があります。しかし外国を敵視しても何も生まれません。寛容さを基礎に広範な経済関係を築いて国を豊にする、リベラル以外の選択肢はない。野田首相がTPP
(環太平洋経済連携協定)をやろうというのは、まさにそこではないかと思います。そのうえで、国内での分配と負担を巡る違いが政治勢力の間にあるという状態にすべきです」
・・・・社民主義は時代遅れな感じもありますが。
  「国内に社会、経済的な弱者が存在する限り、社民主義に期待する人はいるでしょう。事実、戦後ほぼ一貫して、約3分の1の有権者は社民勢力を指示してきました。議席の変動幅が小さく政権交代が起こり難い中選挙区制のもと、旧社会党が衆議院で100議席以上の勢力を確保できたのはそのためです。そこに安住したことが問題だったのですが・・・」
  「ただ日本では社民主義への評価は低い。これは社会党の責任です。観念論ばかりで現実的な政策を打ち出せず、地方に放漫財政をもたらした印象も加わって、社民主義への有権者の信頼を失わせました」

'12.11.27.朝日新聞・京都大教授・待島聡史さん 

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