散歩道<5095>

                            インタビユ・オピニオン・ リベラルは消えたのか
    
                            新自由主義・社民主義が保守と争う(1)                        (1)〜(3)続く

 ふと気がつけば「リベラル」と呼ばれる人たちの影がすっかり薄くなっていた。「保守」と「リベラル」。そんな対立軸でこの総選挙が語られることも、ほとんど耳にしない。リベラルは一体、どこにいったのか。そもそも、リベラルとは。

・・・・総選挙で民主党は大きく議席を減らしそうです。
  「久々の政権交代を実現した功績はあるにしても、総選挙で問われるのは、やはり政策。マニフェストの実績の評価です。大震災もあり、すべてマニフェスト通りにいかなくても仕方がないと思いますが、作り方にイージーな面があったのは確かです。とりわけ理念、基本原則が明確でなかったのは問題でした」

  「
『コンクリートから人へ』で考えられたのは、弱者を重視しつつも政府が国民を区別せずに普遍的なサービスをする政策で、現代的な社民主義の色合いが濃い。子ども手当てや高校無償化は典型的です。一方で民主党は、サービス提供を担うべき官僚などの公共部門は信用しなかった。変な形のハイブリット(混成物)で、民主党政権はこの矛盾を解けなかった。反官僚を強調するより、社民主義の特色を前面に出した政策を打ち出して、有権者の審判を仰ぐべきでした」
・・・・政権交代そのものが間違いだったという声もあります。
  「政権交代の意義と、民主党政権への評価は分けるべきです。一つの正当が政権にい続けると、政府を構成する部門と政治の関係が固定化する。これでは変化に対応できません。政権を担って失敗すれば、事後に制裁を受ける。そういう仕組みに変えるのが1990年代の政治改革の狙いで、それは一定程度実現しました。民主党が有権者から厳しい評価にさらされているのはその証左です。私は政権交代は意義があったと思います

'12.11.27.朝日新聞・京都大教授・待島聡史さん 

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