散歩道<5092>

                          インタビユ・オピニオン・ リベラルは消えたのか
  
                          子育ても長寿も、安全保障もやれ(1)                        (1)〜(3)続く

 ふと気がつけば「リベラル」と呼ばれる人たちの影がすっかり薄くなっていた。「保守」と「リベラル」。そんな対立軸でこの総選挙が語られることも、ほとんど耳にしない。リベラルは一体、どこにいったのか。そもそも、リベラルとは。

・・・このところ威勢のいい言葉が飛び混じっていますが、リベラルとされる人たちはどこにいたのでしょう。
   「領土問題と対外危機の影響が圧倒的に大きい。対外関係が緊張するとナショナリズムが刺激され、右バネが働くものです。東アジアの国際環境が変わり、日本の安全が脅かされる現実があるわけですから、しっかりした対処が必要です。国際法に反する力の行使や威迫は通らない、と相手に学習してもらわなければなりません」
  「保守もリベラルも関係ない。国として国民の安全を守る、という話です。ただ、保守のタカ派は特に熱心だから、世論に受ける。政治の世界は政策と政争。リベラルの荷を背負っていた方々が、国際環境が厳しくなる中で政争に破れれば、荷も運べなくなります」
・・・・ご自身はリベラルですか。それは、どんな立場ですか。

  「リベラルは私の一面だと思っています。個人の自立や人格を脅かすような集団主義に抗する自由主義の立場です。だから、日本を滅亡にいたらせた戦時の視野狭小な国家主義も、個人の尊厳を押しつぶす戦後のマルクス主義も、いずれにも反対なんです」

'12.11.27.朝日新聞・前防衛大学校長・五百旗頭 真さん

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