散歩道<5090>
インタビユ・オピニオン・ リベラルは消えたのか
現実を踏まえた「新しい時代の左」へ(2) (1)〜(3)続く
「私はちょうど冷戦が崩壊する1989年から9年にかけてイタリアに留学し、西側最大だったイタリア共産党が自己改革していく姿に触れました。共産党はのちに左翼民主党と名を変え、95年には自由主義革命というスローガンを打ち出した。小選挙区制のもとで中道左派は政党連合を組み、ベルルスコーニ率いる中道右派を破ったのです。これこそ政権交代のある民主主義だと思いましたね」
「自民党長期政権が続く日本に政党連合『オリーブの木』を提唱し、菅直人さんらととも話し合いを重ねました。政権交代を定着させたいとの思いにおいては、いまも民主党に肩入れします。ただ、政策的な共感できないことだらけです」
「民主党には、市場メカニズムへの拒否感が残っています。例えば老人ホームや保育園、幼稚園などの運営を社会福祉法人や学校法人が独占する体制を打破し、NPO法人や株式会社なども参入させて競争を活性化する改革すらできませんでした。既得権構造に跳ね返されただけでなく党内にも『選択と競争』のシステムに抵抗する人たちがいたからです」
'12.11.27.朝日新聞・名古屋大学教授・後 房雄さん
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