散歩道<5088>     

                          インタビユ・オピニオン・ 市場と政府と中央銀行             (1)〜(5)続く
                        銀行の投機的活動 政府の保護は不要 金融改革まだ半ば(5)       

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・・・国際的な金融システムの構築を唱えています。
  「世界を見てみよう。欧州では、南欧諸国が過剰に借り入れた。共通通貨はあっても、欧州内の大きな不均衡を防ぐ規律はなかった。米国も過剰な借り入れをし、中国の黒字は大きくなりすぎている。日本の黒字もしばらくは大きすぎた。大きな不均衡は、遅かれ早かれ問題を引き起こすのだから、不均衡が続く金融システムを持つべきではない。低金利で多額の借金ができて、経済が成長して住宅価格が上がれば、皆が幸せだ。しかし、それは自らの首を絞める大量のロープを借りていたのと同じことなのだ」
  「IMF(国際通貨基金)による監視の強化だけでは不十分だと思う。今年香港で、為替変動に対応する新しい取り組みのほうが期待できるかもしれないと講演した。各国が、かなり幅を持ちながらも適切な均衡為替レートで合意し、各国はその水準を守るような方向で、為替介入や経済政策を行う。それがばらばらな方向にならないよう、場合によっては、国際機関が関係国の介入にお墨付きを与えるというものだ。しかし、全く注目されなかった」
・・・・20年も低成長が続いている日本経済の回復のために必要な処方箋は何だと考えますか
  「日本は大規模な財政拡大と金融緩和策を行ってきたが、為替システム、円の過大評価で苦しめられてきた面がある。ただ日本は、一般に言われている以上によくやってきたともいえる。人々は日本の労働人口が減ってきていることを忘れている。人口減少で経済の力強さが幾分か失われているようだ。日本は技術力で偉大なリーダーだったが、その維持に苦労している。活力
*1ある起業家精神を取り戻すことが大事だ。一流の技術力で成長した偉大な企業群が、よみがえることが必要だ」

'12.11.28 朝日新聞・銀行規制のルールの提唱者・ポール・ボルカーさん

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