散歩道<5087> 
    
                          インタビユ・オピニオン・ 市場と政府と中央銀行             (1)〜(5)続く
                        銀行の投機的活動 政府の保護は不要 金融改革まだ半ば(4)       

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・・・・根本的に、政府と市場の関係はどうあるべきでしょう。
  「私の考え方はやや古風なものだ。我々資本主義経済、競争がしっかりある状態を望んでいる。一方、政府には市場が公平に運営され、競争が確保されているか監督する役目がある。これはバランスの問題でもある。金融市場は、規制が少なすぎる状態になったが、過剰な規制もよくない。振り子のように振れる問題ではあるが、できる限り『中庸の道』を歩むべきだと思う」
・・・・・近年、世界では資産バブルが繰り返し起きています。各国の中央銀行が、金融政策を緩和しすぎだったのでしょうか。
  「私は金融政策についてはコメントしないことにしている。ただ、一般論として言えば、中央銀行の第一の責任は物価の安定であり、そこから目をそらすべきではない。また、中央銀行は、金融規制についても、伝統的に重要な責任を任っていると考える。中央銀行は非常に有能な機関ではあるが、過去10年で起きたことから学ぶべきことは多い。とても複雑な市場の中で、警戒を強める状況かどうかうまく判断する方法が編み出されることを望む」
  「米国や欧州で景気が十分に回復するには、あと数年かかるだろう。中央銀行の試練は景気が回復した時に訪れる。その時、金融面の規律が保てるのか、心配している。投機や様々な行き過ぎ、新たな不均衡が急速に生じうるからだ」
  「経済の不均衡や、生産性の低さ、過度な借金体質といった問題を解決するために、意図的にインフレにしようとすると、インフレ率はどんどん上昇しがちだ。歴史が示すのは、意図的なインフレでは真の問題は解決しないということだ」


'12.11.28 朝日新聞・銀行規制のルールの提唱者・ポール・ボルカーさん

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