散歩道<5084>
     
                          インタビユ・オピニオン・ 市場と政府と中央銀行             (1)〜(5)続く
                        銀行の投機的活動 政府の保護は不要 金融改革まだ半ば(1)       

 時に憂いをにじませつつも、金融改革への希望を失っていないようだった。金とドルの交換を停止したニクソン・ショック、頑固なインフレーション、バブルと金融危機。米財務省や中央銀行の幹部、そして大統領のアドバイザーとして、世界経済を半世紀にわたって見つめてきたポール・ボルカーさんに、市場と政府の役割りについて聞いた。

・・・大統領選挙では金融改革も重要なテーマの一つでした。
   「金融改革はいまだなし遂げられたとはいえないし、米国だけの問題ではない。欧州では勿論そうだが、世界的な問題だと思う。日本では銀行による投機的な活動が控えめだったので大問題にはなっていないとは思うが、世界的に同方向の改革が実現することが望ましい」
・・・・銀行から、投機的な活動を分離しようとしたボルカールールは、米国内でも、まだ実施されていない部分が多いですね。
   「(銀行が収益拡大のために自己資金で行う)自己勘定取引そのものが危険なものだ。それだけで金融危機が起きたわけではないが、危機の原因の一つだ。銀行は重要な公共サービスを行っているがゆえに世界中どこでも保護されている。規制されていると同時に、政府の安全網
(セフティネット)の中に入っており、支援も受けている」「なので、本質的にはギャンブルである投機的な活動までも保護することは不適切だと考える。本来の銀行業務は、
政府のセフティネットに入れつつ、投機的な業務はその外に置く。
『機能を分けましょう』ということを言っている」


'12.11.28 朝日新聞・銀行規制のルールの提唱者・ポール・ボルカーさん

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