散歩道<5074> 
    
                     インタビユ・オピニオン・ リーダー要りますか(4)                (1)〜(5)続く
                   待望論は敗北主義 日本を飛び出し 自分たちで変えろ    

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・・・政治家についてはどうですか。世の中には不満がたまっていますが。
  「学生には、日本には政治リーダーがいないと言うけれど、とんでもない、首相が毎年変われるぐらいたくさんいるんだ、といっています」
  「たしかに、政治に限らずあちこちで有能とは思えないリーダーを抱えていて、それが人々のカリスマリーダー願望につながっているのだろうけれど、それは危険。無能なリーダーの反対語は、プロフェッショナルなリーダーなんです」
  「最近の日本の財務大臣の中で、国際的な金融・財務の会議に出席して世界のプロだと認められる人がどれだけいるでしょう。あるいは防衛大臣のなかで、国家的な危機に際してプロとして指揮を執れる人がどれだけいるでしょう。不安ですね」
・・・近い将来プロフェッショナルなリーダーになるべき若い人たちには、何を求めますか。
  「彼等が将来やるべきことは、世界中に山のようにあります。なのに内向きになって現地に行かない。僕は急速に発展しているインドやアフリカに行くと、ひざが震えます。船に乗り遅れちゃいけない、と。でも、そこに日本人がいない」
  「インドのコンサルティング会社の人がいっていました。日本人ビジネスマンは着いた日から帰国の日
*1を数えている、韓国人ビジネスマンは家族を連れて片道切符で大勢来ると。アフりカでも中国人や韓国人はたくさんいるのに、日本人はどうですか。こんな状態だから世界のあちこちで負けて、カリスマリーダーが出てきたら一発で直してくれる、なんて思うんでしょうね」

'12.10.17 朝日新聞・一橋大イノベーション研究センター教授・米倉 誠一郎さん


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