散歩道<5075> 
    
                     インタビユ・オピニオン・ リーダー要りますか(5)                (1)〜(5)続く
                   待望論は敗北主義 日本を飛び出し 自分たちで変えろ    

● ●

・・・とはいえ、内向きをやめなさいと言われても、どうしたらいいかわからないのでは。
  「僕は学生たちに世界を経験させます。バングラデッシュにノーベル平和賞で有名になったマイクロファイナンス(貧困層向けの少額融資)のグラミン銀行があります。そこに何年かかけて100人連れて行こうと決めた。貧困の村で寝泊りしてボランティア活動をします。この経験をきっかけに、ソーシアルビジネスを始めた学生もいます。今年も呼びかけたら10人ぐらいが手を挙げました」
  「どんな世界に行けば、日本でごちゃごちゃ悩んでいる場合じゃないと気ずきますよ。世界は近いんです」
・・・・近いんですか。
  「ウズベキスタンから来た留学生が、あきれていました。日本人はアフリカが遠いなんていっているからだめなんです。すぐそこじゃないですかって」
  「3月から南アフリカのヨハネスブルグにあるプレトリア大学の日本研究センター所長を兼務していますが、行く前は遠いなあって思いました。実際はね、夕方に羽田空港を発って夜に香港で乗り換えると、時差があるから翌朝には着きます」
  「日本人は、もっと世界中を動いた方がいい。じっととどまっているから内向きになるし、リーダー待望論なんかになるんです」

'12.10.17 朝日新聞・一橋大イノベーション研究センター教授・米倉 誠一郎さん

関連記事:散歩道<77>-2、米倉教授の話、<811>*1日本の定番の話、<検>政治、<検>外国、<検>仕事、<検>教育・若者、