散歩道<5066> 
    
                     政治を話そう・インタビユ・オピニオン・ 退屈しのぎを超えて               
                     経済成長の時代 全ては暇つぶし 政治も消費された(1)            (1)〜(5)続く

 原発や領土問題には関心があるが、自民党総裁選や内閣改造は「どうでもいい」と感じた人。デモに参加した人。そんなあなたは哲学者・国分 功一郎さんによると「動物」になったんだそうです。いや、悪口じゃありません。退屈しきった人間から動物に返信したあなたこそ、政治を変える主役かもしれない。そんなお話です。

・・・・民主党代表選と自民党総裁選が終わりました。自民党総裁選は次の首相候補を選ぶ選挙とされ、盛り上がりました。
 「本当に盛り上がっていたのか、疑問ですね。私はさほど関心ありませんでした。日本が危機的な状況にあるというのに、彼らの話を聞いていても、政治の話が退屈しのぎになっていたころと変わらない。多くの人々は「どうでもいい」と思っていたんじゃないでしょうか」
・・・・政治が退屈しのぎになっていた?
 「著書の『暇と退屈の倫理学』で詳しく論じましたが、人類が定住生活を杯めて『何もやることのない暇な時間』を手にして以来、退屈とどう向き合うかがずっと切実な課題でした。人間は暇な時間に苦しさを覚える。だから退屈しのぎを求める」
 「政治談議がなぜ退屈しのぎの一つになっていたのかと言えば『お任せ民主主義』の安心感があったからでしょうね。どんなに政治家のことをくさしていても、『まぁそれなりのところに落ち着くだろう』という安心感があった。いまはそれはない」

'12.10.2.旭新聞・哲学者・国分 功一郎さん

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