散歩道<5054>
グルーグマン・コラム・銀行救済
金融緩和で労働者も救え(3) (1)〜(4)続く
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一方で高官たちは、緊縮策と内的減価の必要性を人々が心から信じてくれさえすれば、本当に効果をあげるだろうと断言している。
例えば、ドイツ人の内的減価のアスムセン理事が先日ラトビアで語ったことを考えてみよう。ラトビアは、奏功すると言われる緊縮策の象徴になった国だ(かってはアイルランドがその象徴だったが、アイルランド経済はちょっとも回復しようとしない)
アスムセンはく言った。「例えばラトビアとギリシャの決定的な違いは、経済調整計画に対する国内の当事者意識の度合いである。国の政策決定者だけでなく、国民自身の当事者意識だ」
これを経済政策における、映画スターウォーズの「ダース・ベイダー」的アプローチと呼ぼう。要するにアスムセンはギリシャ人に「あなたたちの不真面目さが迷惑なんだ」と言っているのだ。
ラトビアが成功したといわれるのは恐慌レベルの景気悪化が3年続いたあとの1年間、成長率がかなり良かったからだ。たしかに、5.5%の成長率はゼロよりはるかに良い。しかし、次のことにも触れておこう。米国が大恐慌の底から回復した1934年の経済成長率は、その倍近く(10.9%)だった。それでも大恐慌は終わらなかった。
'12.5.14.朝日新聞・米プリンストン大教授・クルーグマン
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