散歩道<5031>
経済気象台(744)・ガラパゴス化の回避
日本の自動車産業はハイブリット車や電気自動車などの電動車分野で、世界水準の技術をとノーハウを獲得してきた。これらの技術は、自動車や自動車部品産業だけでなく、電機や電子、金属・樹脂材など幅広い産業との共同の努力で獲得された。
全国に点在する多層の自動車部品産業もまた、新たな努力で専用部品のコスト削減を進め、電動車を消費者が実際に購入できる水準まで価格を引き下げルことに成功した。
こうした努力によって培われた日本の電動車関連技術には、他国の追随を許さない高度な技術が多く含まれている。製造ノウハウも多様だ。今後はこれらの電動車関連産業が二酸化炭素排出の抑制要請に応える事業基盤を拡大することが期待される。
新技術の先行獲得・販売を通じて、収益基盤を確立することは大切だが、同時に新技術やノウハウの世界的な普及に向けた戦略を練る必要がある。一歩間違えば、世界からそっぽをむかれ、世界の大勢から取り残される可能性があるからだ。
先進技術やノウハウの不法なコピーや情報漏出には厳重に注意する。対価も当然、要求していく。それ以上に重要なのが、世界的な普及を目指すため、技術とノウハウを使用しやすい価格と方法にすることだ。
そのために、政府と産業界は、世界に日本の強い技術やノウハウをアピールする。とりわけ、車需要の拡大する新興国において、日本の技術やノウハウの「親戚」を広げる戦略が問われる。
どれだけ良い製品や技術を持っていても、普及戦略を誤れば、宝の持ち腐れとなる。電動車技術を、家電製品のように「ガラパゴス*1化」させない戦略が問われる。'12.7.11.朝日新聞
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備考:日本語の諺に”宝の持ち腐れ”とあるように、周辺を固め、世界には打って出ることは戦略的にも必要である。
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